お茶の産地

高級お茶

【お茶の産地】

 

お茶の産地

「日本三大茶」と呼ばれる狭山茶、静岡茶、宇治茶があります。

 

⭕埼玉県(狭山茶)

埼玉県産

【「狭山火入れ」といわれる独特の方法

狭山茶の生産地としては埼玉県北部に位置し、冬季には霜が降りることもあり、その涼しい気候により、厚みのある茶葉ができます。

現在は埼玉県入間市を中心に栽培されています。

一般的な茶葉の収穫は年に3〜4回行われますが、狭山茶は年に2回しか行われないため、収穫量が少なくて希少性があります。

厳しい気象条件のもとで育つ肉厚の葉を用いることによる、甘く濃厚で、コクのある味になるのが特徴です。

製造工程の仕上げで行われる、狭山独自の「※火入れ」(ひいれ)と言われる伝統的な乾燥法を行います。

※火入れとは、

お茶の仕上げ段階で熱を加えることにより、乾燥を十分に行って貯蔵性を高めるとともに、加熱香気を生成させて味や香りを向上させる工程です。

この製法により、更に甘くて濃厚なお茶になります。

⭕静岡県

【日本最大のお茶の産地】

日本のお茶の40%以上の生産量を誇る静岡県。県内にはお茶の栽培に適し自然環境を活かした銘産地が並びます。

静岡茶は通常の時間より(普通煎茶の2倍以上)、じっくりと長く蒸された「深蒸し茶」が有名です。

時間をかけて蒸されることで茶葉が細かくなり、旨みとコクが凝縮されます。

細かい茶葉が体内に取り入れる事で、健康志向が高い方にも人気です。

長く蒸される事で茶葉の奥深くまで蒸気熱が伝わるので、お茶の味や色が濃く出るのが特徴です。

静岡茶には、「やぶきた」品種が使われていていることが多く、熱湯を入れても風味が損なわれない特徴もあります。

それにより、まろやかな香りと深みのある味になります。

 

⭕京都府(宇治茶)

【高級茶の産地として名声高いお茶】

宇治茶は茶碗の底がしっかりと見えるくらい透明感がある山吹色をした色合いで、口に含むとサッパリとしたお茶の味と苦味が広がり、のどを通る時に旨みと甘みが残ります。

茶葉がしっかりと締まり、粉や茎がしっかりと抜かれていて、湯呑の下に茶葉が残りません。

宇治茶の栽培地域は夜間の温度差により霧が発生しやすく、降水量にも恵まれていて良質なお茶が育ちます。

良質な茶葉を使い秘伝の製法で作られたお茶は、上品で奥深い香りが楽しめる高級茶として扱われています。

そして宇治茶の特徴としては、蒸す時間を必要最小限に抑え、野の香りを残しつつ爽やかな味が楽しめます。

これは、年間雨量が1,300mm以上、年間平均気温が14~16度と、茶の栽培に適した気候の環境下で生産されており、良質な茶葉をつくることができるためです。

また、宇治茶の生産地は昼夜の寒暖差が激しいため、その分香りが良いのも特徴です。